仕事の内容
機器分析実験施設には、各種分野の高性能な分析装置が設置されており、学部や学科にとらわれない全学共用の施設として幅広い分野の分析活動が行われています。初めて分析機器を使用する学生から、長年研究活動を行なってこられた先生方、ときには学外の博物館や企業の研究者など、さまざまな方々と一緒に分析を行ないます。無限大の可能性を秘めた研究活動に関わることで日々好奇心を刺激され、新鮮で楽しく仕事ができています。
一番印象的だった出来事
機器分析というと理系の研究分野と思われがちですが、文系の研究分野である考古物の分析なども行います。また、山口大学では「山口学」という名称で山口県に関する理系・文系にとらわれない幅広い分野の研究活動が行われています。その中で、走査型分析電子顕微鏡を使用した遺跡から出土した物の観察や、電子線マイクロアナライザを使用した化学組成の分析、原料産地の同定をしました。データを通してはるか昔の産業や地域の繋がりなどさまざまな姿を感じる事ができ、感動しました。
MOVE!な瞬間
先生方との研究活動を通して新たな分野を開拓し、工夫した分析方法を実施することや、分析に来た学生が成長していく時間をともに過ごすことが、自分自身のエネルギーとなっています。また、一緒に研究活動を行った学生が自分と同じ職を目指し、国立大学法人等の技術職員として就職し活躍されている姿を見聞し、とても嬉しく思いました。日々の仕事が関わった人たちの人生に大きく影響することがあると実感し、改めて身の引き締まる思いです。